
テレビ朝日のクイズ番組「Qさま」の人気コーナーの一つに漢字ケシマスというものがあります。
今読んでくださってる方は漢字ケシマスがどんなものかすでに知っている方だと思いますので、漢字ケシマスについての詳細説明は省くとして、本ページでは漢字ケシマスの問題を簡単に作ることができる手順のみを紹介しています。
また、消す熟語のペアは間違えていないのに消す順番によっては途中で詰んでしまうというのを防ぐための注意点なども紹介しています。
逆にそういったトラップを仕掛けたい場合はその注意点に背いた作り方をすればいいというわけです。
それでは早速漢字ケシマスの作成手順を紹介していきます。
漢字ケシマス問題作成手順
まずは下の図のように枠を用意します。
Qさまに合わせるなら縦6マス、横4マスです。
手書きでもエクセルでもなんでも構いません。

まずはこの枠に、どのマス同士が熟語になるかを決めて埋めていきます。
先に完成イメージを載せておきます。

同じ数字同士が熟語になるということを意味しています。
二度手間のように感じるかもしれませんが、先にどこを3字熟語にする、どこを1字にするという全体像を作っておいたほうが綺麗な問題が作れると思います。
基本的には下から順番に埋めていくのですが、その際のルールが二つあります。
(ルール1)同じ数字は隣の列(または同じ縦の列)同士
(ルール2)数字は下から詰めて途中で空白ができないように埋めていく
(ルール1)は当然ですよね。
熟語が離れていると消すことができません。
問題は(ルール2)です。
「自分の一つ上のマスには自分より小さい数字が来ない」
と言い換えてもいいかもしれません。
これを守らないと、消す熟語のペアは合っていても消す順番によっては途中で詰んでしまう可能性が出てきてしまいます。
少しイメージしにくいかもしれませんので、具体的に例を挙げて説明します。
例えば熟語のペアを下の図3の状態から図4のように空白を空けてその後図5のように埋めたとします。



4の一つ上に3が来ており、「自分の一つ上のマスには自分より小さい数字が来ない」というルールに違反しています。
この状態から1のペア→2のペアの順番に消してしまうと下の図6のようになって詰んでしまいます。
(4のペアを先に消すと詰みません。)

これはこれでトラップとしてありかもしれませんが、少なくともQさまではこのようなトラップは今までなかったように思います。
(あったらすみません)
こうなってしまうことを防ぐためにも、
(ルール2)「数字は下から詰めて空白を作らないように埋めていく」
(「自分の一つ上のマスには自分より小さい数字が来ない」)
のルールを守るようにしましょう。
逆にこういったトラップを仕掛けたい場合はこのルールに背いて作成すればいいです。
二つのルールに則って数字を埋めた状態が以下です。

さて、このように数字を埋めることができたら後は実際に同じ数字の部分に熟語(今回は読み仮名3文字で統一)を埋めていくだけです。
熟語は本やテレビの中など身の回りに溢れていますのでそこから探せばいいかと思います。
難読漢字を使いたければネットで検索するといくらでも出てきます。
下の図のようなイメージです。



この問題の正解手順例は以下の通りです。
1.宝(たから)
2.真夏(まなつ)
3.意気地(いくじ)
4.林檎(りんご)
5.喧嘩(けんか)
6.独逸(ドイツ)
7.本音(ほんね)
8.十八番(おはこ)
9.真面目(まじめ)
10.雪駄(せった)
11.山葵(わさび)
このとき、Qさまでよくあるようなトラップ「このペアで消してしまうと詰んでしまう」を仕掛けたければ、違う数字のペアでも熟語になるように作ればいいです。
上の図だと「本意(ほんい)」がトラップです。
あとは「1文字でも消せる漢字を2字(もしくは3字)の熟語として使う」ことでもトラップを仕掛けられます。
上の図だと「林(はやし)」がそうです。
「林(はやし)」としても消せますが、「林檎(りんご)」として消さないと詰んでしまいます。
以上が漢字ケシマス問題作成手順の紹介となります。
この手順で作ると簡単に作成することができますので、実際に問題を作ろうと思っている方は参考にしてみてください。