みなさんは有川浩さんの自衛隊三部作を知っていますか?
有川浩さんといえば図書館戦争や阪急電車が有名ですが、今回紹介する自衛隊三部作もすごく面白い作品なのでおすすめです!
本記事を読んで気になった方は是非読んでみてください!
自衛隊三部作とは?
自衛隊三部作とは文字通り自衛隊をテーマとして扱った作品のことで、以下の三作品からなります。
・航空自衛隊をテーマとした『空の中』
・海上自衛隊をテーマとした『海の底』
自衛隊をテーマとした作品ということで、三作品とも未曽有の事態に対処するために自衛隊が奮闘するという内容ですが、それだけではなく恋愛要素もポイントの一つとなっていますので、恋愛ものが好きな方にもおすすめの作品です。
読む順番はあるの?
自衛隊三部作の刊行された順番は、
『塩の街』→『空の中』→『海の底』
ですが、それぞれが繋がっているというわけではないため読む順番は特にありません。
下の紹介を読んで気になったものから読み進めてもらって構いません。
ちなみに私が読んだ順番は『海の底』→『空の中』→『塩の街』です。
最初に『海の底』を読んだのですが、面白すぎてすぐに『空の中』と『塩の街』も読んでしまいました。
自衛隊三部作:個別紹介
『塩の街』
どんな内容?
突如東京湾に巨大な塩の結晶が落下し、この巨大な結晶を見てしまった人は体が塩化するという謎の病に感染してしまいます。
女子高生の小笠原真奈は塩害により両親を失い、暴徒に襲われそうになっていたところを元自衛隊員の秋庭高範に助けられます。
身寄りのない真奈は秋庭と共に暮らすことになりますが、一人の来客によって二人の運命は大きく動き出すことになります。
塩害によって人生を狂わされた人々との出会いや別れを繰り返し、二人の運命はどうなってしまうのでしょうか?
恋愛要素
この小説の恋愛要素はもちろん元自衛隊員の秋庭高範と女子高生の小笠原真奈で、真奈の危機を秋庭が助けたことにより保護者という形で同居することになります。
塩害に対する大規模作戦をきっかけに加速する二人の恋の行方にも注目です。
『空の中』
どんな内容?
高度2万mを飛行中だった航空自衛隊のジェット機が突如炎上するという事故が起こります。
後日、同じ空域を飛行中だった2機の航空機も同様の事故に遭遇してしまい、1機は何かを感じ取り辛うじて逃れますが、もう1機に乗っていた斉木敏郎が事故死してしまいます。
同じ頃、事故死した斉木敏郎の息子・斉木瞬は海で謎の知的生命体に遭遇します。
クラゲのような姿の知的生命体を瞬は家で育てることになりますが、父親が事故死した日に知的生命体に遭遇したことは何を意味するのでしょうか?
恋愛要素
この小説の恋愛要素は事故調査委員の春名高巳と、航空機事故唯一の生存者である武田光稀の二人です。
光稀は連日の調査のせいで事故に関する話を渋っていましたが、調査委員の高巳の熱心な様子に高巳を事故現場に連れていくことになります。
最初は高巳が光稀に対して好意を寄せているようですが、未曽有の出来事に二人で対処していくうちに光稀の心も動いていきます。
有川浩さんの別の小説『クジラの彼』では二人のその後が描かれていますのでそちらもおすすめです。
『クジラの彼』の紹介ページはこちら↓↓
『クジラの彼』を紹介。あらすじやキュンとくるシーンなど
『海の底』
どんな内容?
突如米軍基地内にザリガニのような人間大の生物「レガリス」の大群が襲来します。
自衛隊員の夏木大和と冬原春臣は逃げ遅れた子供とともに基地内の潜水艦に逃げ込みますが、周囲をレガリスに囲まれて脱出不能となり取り残されてしまいます。
未曽有の事態に米軍、政府、警察、自衛隊、それぞれの立場での思惑が交差し物語は進んでいきます。
潜水艦に閉じ込められた二人の自衛隊員と子供たちの運命はどうなってしまうのでしょうか?
恋愛要素
この小説の恋愛要素は自衛隊員の夏木大和と、子供たちの中で最年長でもある高校三年生の森生望です。
夏木は子供と女性が苦手なのですが、情が厚いところがあり、そんな夏木に望は惹かれていきます。
望の想いを夏木はどう受け止めるのでしょうか?
有川浩さんの別の小説『クジラの彼』では二人のその後が描かれています。
また、『クジラの彼』では冬原に焦点を当てた恋愛物語も描かれていますのでそちらもおすすめです。
『クジラの彼』の紹介ページはこちら↓↓
『クジラの彼』を紹介。あらすじやキュンとくるシーンなど
最後に
この記事の中でも書いていますが、読むべき順番は特にないので気になった作品から読んでもらって構いません。
1冊読んで「これは面白い!」と思ったら他の2冊も間違いなく楽しめると思いますので、まずは1冊読んでみることをおすすめします。
また、恋愛短編集『クジラの彼』には『空の中』、『海の底』の登場人物に焦点を当てた恋愛物語も描かれていますので、こちらもおすすめです。
↓の記事で感想などを書いていますので、気になった方はこちらの記事も読んでみてください。
『クジラの彼』を紹介。あらすじやキュンとくるシーンなど